【妊活・妊娠期】カフェインが気になる

妊娠前・妊娠中のカフェインのリスクは?

妊娠を考えるとき、妊娠中はカフェイン摂取は控えた方がいい、と聞きますね。
実際、カフェインの多量摂取は、妊娠に至るまでの時間の延長と流産のリスク増加に関連する潜在的な要因となる可能性があることを示しています。1,2)

また妊娠してからは、体内突然死や死産、小児急性白血病、胎児の発育遅延、出生時体重、子供の過体重や肥満に対する悪影響などに摂取量と正の相関があることがわかっています。3

カフェイン量の限度は?

欧州食品安全機関、米国産科婦人科学会 によれば
200 mg までのカフェインは流産や早産につながる要因にはならないとされています。

日本産婦人科医会HP によれば「不眠、不安、動悸などを起こすこともあるので薄目で1日1~2杯が目安でしょう」と記載されています。

コーヒー以外に気を付けたい食品は?

カフェインというとコーヒーだけの量に注目されがちですが、
コーラなどソフトドリンク、お茶、紅茶、ウーロン茶などにもコーヒーほどではなくても、含まれます。玉露茶についてはコーヒー並みに多く含有します。
ココア、チョコレートにはカフェインは少量であってもテオブロミンというカフェインに類似作用を示す成分も含まれますので、注意が必要です。

コーヒーの代わりにココアに切り替える女性が少なからずいますが、ココアは本来苦みがコーヒーよりも強いので、砂糖の量も知らぬうちに多くなりがちです。

また体にいいと考え、果汁100%のオレンジジュースなどをとるようになる方もいますが
糖質過多になりますので、水分摂取は水や甘くないお茶類をオススメいたします。

その他、眠気覚ましのタブレットや飲料にもカフェインが含有されています。
ガラナやマテのようなハーブにも含まれます。

カフェインの作用

農林水産省のHPによれば
カフェインは、神経を鎮静させる作用を持つアデノシンという物質と化学構造が似ており、ヒトの体内においてアデノシンが作用を発揮するために結合しなければならない場所(受容体)に結合します。その結果、アデノシンが受容体に結合できなくなることで、その働きが阻害され、神経を興奮させます。

また、精神依存性や耐性を有し、離脱症状(頭痛、疲労感、過眠、抑うつ、不安など)や中毒を引き起こします。

まとめ

赤ちゃんが欲しい、または妊娠している方は、カフェインは200㎎/日までにしましょう。
コーヒーカップ1杯分で60~90㎎のカフェインとなりますので、1~2杯が1日の目安となります。

けれど、カフェインの刺激を利用してまで、多忙な生活や過密スケジュールをこなすこと、睡眠不足を払しょくすることは、妊娠を望む人にとっても、妊婦にとっても身体にも心にも良くありません。

これから赤ちゃんを宿す体、今赤ちゃんがいる体にカフェインで鞭打って日常生活を過ごす行為を見直しませんか?

参考文献

1)Oostingh EC, Hall J, Koster MPH, Grace B, Jauniaux E, Steegers-Theunissen RPM. The impact of maternal lifestyle factors on periconception outcomes: a systematic review of observational studies. Reproduc Biomed Online. (2019) 38:77–94. 10.1016/j.rbmo.2018.09.015
2)Lyngsø J, Ramlau-Hansen CH, Bay B, Ingerslev HJ, Hulman A, Kesmodel US. Association between coffee or caffeine consumption and fecundity and fertility: a systematic review and dose-response meta-analysis. Clin Epidemiol. 2017;9:699–719. 
3)Greenwood DC, Thatcher NJ, Ye J, Garrard L, Keogh G, King LG, Cade JE. Caffeine intake during pregnancy and adverse birth outcomes: a systematic review and dose-response meta-analysis. Eur J Epidemiol. 2014;29(10):725–34.