ストレスによる不妊への影響

不妊治療は検査によっては痛みを伴いますし、治療には時間的制約も受けます。コストもかかります。結果がなかなか得られないことは先が見えないため強くストレスを感じます。

ストレスと不妊の関係

治療自体がストレスですが、そもそもストレスから不妊症になっているケースがあります。
通常のストレスではなく、慢性的な心理的ストレスです。1)

慢性化したストレスの中には本人が無自覚の場合もあります。
我慢することに慣れ過ぎて、抑圧の中で生きることが当たり前になってしまっていると
ストレスを受けていることにも気付きにくいです。

なかなか授からないとき、生活の根底にストレスが無いかを見つめなおすことは大切です。
仕事のため、生活のため、少々の我慢は致し方ない、と考えるのはもちろんですが
体からサインが出るほどでは、生きていくのに支障が出ていますから本末転倒になってしまいます。

ストレスによる影響

ストレスからは逃げるのが一番です。
逃げていないからストレスとなってしまっているからです。
ストレスの対処には多くの栄養素を使いますので、長引くほどに多くの栄養素が枯渇して生殖能力を下げます。
またストレス対策で体が戦闘モードの時に生殖は生きる上で邪魔なので当然切り捨てられます。

ストレス+妊娠 では体がもたないからです。
だからなかなか授からないときは、早期にライフスタイルを見直すことをお勧めしたいです。

そしてストレスに対処する能力の違いが治療後の受胎率に影響を与える可能性があることが示唆されています。2)

ストレス対策

ストレス対策としての方法をいくつか挙げます。
あなたにあったやり方で諦めずに対策をしていきましょう。

  • 睡眠
  • 映画や漫画、漫才などによる笑い
  • 軽い運動
  • ライティング 想うことをノートに書き綴る
  • 瞑想
  • 森林浴

くれぐれもストレス発散が「食」に向かないように願っています。
ストレスがあるときには大脳がエネルギー不足と判断ミスをしてしまいます。
そうなるとカロリーが高く、栄養価の低いジャンクフードやお酒に走りがちです。
そうなったらストレス対策で失われた栄養がますますジャンクフードの代謝に使われ、「太っていくのに低栄養」という状態を加速してしまいます。

*参考文献*

1)Sanders KA, Bruce NW.Psychosocial stress and treatment outcome following assisted reproductive technology, Hum Reprod, 1999, vol.14 (pg.1656-1662)
2)Demyttenaere, K., Nijs, P., Evers-Kiebooms, G. et al. (1992) Coping and the ineffectiveness of coping influence the outcome of in vitro fertilization through stress responses. Psychoneuroendocrinology , 17,655–665.